日々是新(ヒビ コレ アラタ)

CONFERENCEトークセッション・講演会

2025.11.13THU13:00-15:00

アトツギ・バイブス!~響きあう変革者たちの鼓動〜

新潟・群馬・長野など、地域を舞台に活躍するアトツギや支援者が「日々是新」に集結!家業をただ守るのではなく、変革を通じて次の時代を切り拓こうとするアトツギたちの挑戦は、仲間との共鳴によってさらに加速しています。本セッションでは、「地域におけるアトツギの使命とは何か?」という問いを軸に、各地のアトツギと支援者が語り合い、響きあう鼓動から地域の未来を探ります。

1. 基調講演

家業である赤字のスーパーをわずか3年で黒字化。アトツギ甲子園ファイナリストとして、いまや後継者のロールモデルにもなっている栗林礼奈氏から、アトツギとしての歩みと、今後の展望を語っていただきます。

< 登壇者 >
株式会社マスヤ 執行役員 マスヤ味方店 店長
栗林 礼奈(アトツギ甲子園 アンバサダー)

新潟市南区味方出身。東京で人材会社やソフトウェア商社にて営業職を経験後、2020年にUターン。2021年から曾祖父創業の家業「マスヤ味方店」店長に就任し、独自の商品選定と店舗運営で赤字続きの地方スーパーを3年で売上3倍の黒字転換に成功。2025年2月、経済産業省主催「アトツギ甲子園」で新潟県初の全国大会ファイナリストとなる。「スーパー業界の異端児」を目指し、日本の美味しい食品の海外展開を夢に掲げる注目の若手経営者。

2. 支援者セッション「地域の未来を創る!アトツギ支援の可能性」

行政・金融・VCという異なる立場から、アトツギ支援の最前線を語り合うセッションです。
群馬県庁・長岡氏は「GUNMAアトツギ部」を立ち上げ、アトツギに寄り添う支援を実践。新潟県信用保証協会・大島氏は金融機関の立場から現場に深く入り込みながら、新潟県内のアトツギ支援を盛り上げるべく活動。ミライドア・石坂氏は「信州スタートアップ・承継支援ファンド」などの運営を通じ、地域の事業を成長させながら次世代へつなぐ支援を推進。3人の視点から、地域におけるアトツギ支援のあるべき姿と未来の可能性に迫ります。

< トークセッションゲスト >
群馬県 産業経済部 地域企業支援課 主任
長岡 子龍

2020年4月に群馬県庁に入庁。政策部門、児童福祉部門を経て現職の地域企業支援課に配属。現職では、中小企業のアトツギへの支援をはじめとした事業承継支援のほか、適正な価格転嫁の促進、米国関税対策などの業務を担当。

新潟県信用保証協会 保証推進部 企業支援課 課長代理
大島 晃

2013年に新潟県信用保証協会に入協。債権管理や保証審査などの業務を経て、2023年に新潟県中小企業活性化協議会へ1年間出向。2024年から現在の企業支援課にて経営改善や事業再生に携わるほか、経営支援イベントの企画・運営を担当。特に後継者の新規事業展開を後押しする「アトツギ支援」に注力し、2025年2月には県内初のアトツギ支援セミナーを企画・開催。地域の未来を担うアトツギの挑戦を後押ししている。

ミライドア株式会社 投資本部副本部長 インベストメントオフィサー
石坂 颯都

外資系生命保険会社を経て2019年に当社入社。案件発掘・投資実行・育成・回収、ファンド組成と幅広く業務を経験。各種セミナー講師や委員等も担う。投資の可能性と裾野を全国に広げ、地域活性化や社会課題の解決に取組む起業家の応援と「豊かな地域づくり」を目指す。好きな言葉は「世の大事業は情熱なくして成就しない」。

3. アトツギセッション「歴史から未来を紡ぐ!アトツギが切り拓くNext Story」

“歴史を未来に変換する” という点で共通する3名のアトツギが登壇。花ろうそくの伝統を現代に再定義する小池ろうそく・小池深香氏。群馬のソウルフード「焼き饅頭」を新しい顧客層に広げる忠治茶屋・櫻場裕太氏。1751年開業の金物店にルーツをもつ、歴史ある洋食器メーカーのアップデートに挑戦する燕物産・捧開維氏。継ぐだけで終わらせない、“創るアトツギ”の想いやビジョンを深堀りします。

< トークセッションゲスト >
小池ろうそく店
小池 深香

小学6年生からピアノ弾き語りでライブ活動を初め、地元イベントやテーマソング製作などシンガーソングライターとして幅広く活動。夢を追い、大学進学と共に東京へ上京しライブ活動を続ける。その後新潟へ戻り自家の小池ろうそく店で働き始める。目に留まる新しいろうそくをと作った「花丸ろうそく」は第61回全国推奨観光土産品審査会のグローバル部門で最高賞の国土交通大臣賞を受賞。代々引き継がれた伝統技術と新しい感性をかけあわせ、小池ろうそく店の5代目として活躍中。

株式会社忠治茶屋 代表取締役
櫻場 裕太

1987年群馬県伊勢崎市出身。 群馬のソウルフード「焼き饅頭」の製造販売を手掛ける忠治茶屋の3代目アトツギ。焼まんじゅうを郷土料理として守りながらビジネスの力で次世代へ繋ぎ、次の100年を創ることを目指している。全国ネットのテレビ番組や新聞にも度々取り上げられるなど、メディア戦略に強みを持つ。現在は、新店舗の開設に向け、精力的に情報収集や企画などを進めている。

燕物産株式会社 専務取締役
捧 開維

1990年新潟県燕市生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、株式会社三井住友銀行を経て2020年に、11代目の後継者として燕物産株式会社へ。経理から現場を再起動し、人事・広報・製造管理・営業・開発を横断して担当、現在は専務取締役。コロナ禍でも若手職人の採用・育成を加速し、大正初期からのロングセラー【月桂樹】を核に「次の100年も愛される洋食器」を推進。洋食器は“食に生涯寄り添うもの”との信念のもと、新スタンダードの創出/機能美の研磨/技術の継承と革新に取り組む。


< 司会進行 >

株式会社アルファドライブ 地域共創事業部プロジェクトマネージャー
AlphaDrive新潟
藤田 さやか

三重県伊勢市出身・新潟県在住。新卒で楽天グループに入社し、EC部門で広告営業やユーザー向け購買促進キャンペーンの企画・ディレクションを担当。その後、地方創生部門にて産品振興やDX推進などをテーマとする官公庁事業に従事。また2023年より2年間長岡市役所に出向し、産学官連携プロジェクトのコーディネートやアントレプレナーシッププログラムの立ち上げを担当。事業づくりや人の可能性を広げることで地域をもっと盛り上げたいという思いAlphaDriveに参画。

株式会社アルファドライブ 地域共創事業部プロジェクトマネージャー
AlphaDrive新潟 拠点長
春川 英広

後継者として、経営不振に陥った家業の再生に取り組むも失敗し倒産。その経験と反省をもとに「中小企業支援」を職業にすることを決意。新潟市産業振興財団(IPC)に入職し、地域中小企業の新規事業開発や起業などを支援。在籍10年間で約6,800件の経営相談に対応した。2023 年からは、より踏み込んだ支援を目指し起業。自身の会社86-Projects株式会社(ハチロク-プロジェクツ) を運営しながらアルファドライブに参画。2025年2月からは「AlphaDrive新潟」の拠点長として地域企業の新規事業開発や社内起業家育成、アトツギ支援などに注力している。また新潟ベンチャーキャピタル株式会社の執行役員も兼務し地域のスタートアップ支援にも深く関わるなど、多様な立場から地域ビジネスを盛り上げるべく邁進中。新潟県出身。